ショールームは会社の顔?信頼を得るための商空間にしよう
企業のショールームを訪れたことはありますか?直訳すると「商品の部屋」となり、日本では自動車や家具、リフォーム設備などさまざまなショールームが開かれています。ショールームは商品を展示することはもちろん、その会社の顔となるような存在です。今回は、ショールームについて詳しく説明していくのでぜひご覧ください。
顧客との商談の場になるショールーム
ショールームは商品を飾るだけでなく、顧客との商談を行う場にもなります。本来、商談は会社の商談スペースや会議室などで行われることが多いです。ショールームで商談を行うことにより、会議室のような硬い雰囲気の場所でない開放的な空間でリラックスしながら商談ができるというメリットがあります。
硬い机や椅子に座るのではなく、ソファに腰かけてもらいながら、おしゃれな空間を堪能しつつ商談を進められます。商品だけでなく、ショールームの雰囲気から企業のセンスや心遣いをアピールすれば、より魅力を感じやすくなってもらえるでしょう。足を運んでくれた顧客に、自社のパンフレットを配布したりドリンクを提供したりと、サービスの面も充実させることをおすすめします。
■実際に商品を見られる点が特徴的
商談を行う時は、自社の商品の魅力を伝え、顧客に「よいもの」だと思ってもらうことが目的です。しかし、実際に文章や写真だけでは難しい部分があります。その点、ショールームで商談を行えば、すぐに商品を見たり手に取ったりできます。
洋服なら実際の色味や触り心地、車ならデザインや乗り心地などを確認できるところが特徴的です。資料を見ただけではイメージしづらく、購入に至らないこともあるでしょう。ショールームで商談して、顧客により商品の魅力を伝えることで購入につながる可能性は高くなります。
会社の顔だからこそ個性ある空間に
会社の目玉商品を飾るショールームは、そのまま会社の顔になります。ただ雑然と商品を並べるだけでは、あまりセンスが感じられません。商品を配置する場所はもちろん、腰を落ち着ける椅子やソファ、記入するための机、商談を行うテーブルなどの家具にもこだわることをおすすめします。
空間を最大限有効活用するために、照明や観葉植物を置いてよい雰囲気を作ってください。窓の位置も考慮し、日中は太陽光、夜は夜景などを効果的に使えるような配置を心掛けます。顧客に商品を素敵だと思ってもらうことで、自社のイメージアップ効果が期待できます。
■顧客だけでなく社員からの評判も重視する
自社の製品のことを1番知っているのは、その会社で働く社員です。その社員がよいと思えるようなショールームでなければ、顧客に魅力を伝えきれないかもしれません。ショールームを作る際は、商品の設置の仕方についてさまざまな人の意見を取り入れましょう。男性目線、女性目線、ベテラン、新人などあらゆる人の意見を集め、最も効果的な展示方法を考案します。
また、ショールームはもちろんショールームで受付や案内を担当する社員も会社の顔です。実際に働いている社員やスタッフが魅力的に感じる空間を作り上げることで、モチベーションが向上しいきいきと働ける現場になるといえます。
商談スペースの清潔感も意識しよう
商談スペースは、快適な空間にすることを意識すると共に清潔感も重視してください。どんなに魅力的に商品を並べたり家具を配置したりしても、床の汚れやゴミが目立つようでは顧客に不快な思いをさせてしまうかもしれません。細かなところまで目を光らせ、清掃を怠らないようにしましょう。
また、商談スペースの照明が暗いと全体の雰囲気が暗くなってしまいます。照明は明るいものに変え、気分も晴れやかになるように工夫することが大切です。置かれている家具の統一感も、商談スペースをより魅力的に魅せるために必要な要素です。
■商談スペース以外にも気を配る
顧客が訪れるのは商談スペースだけではありません。エントランスから階段やエレベーター、通路、トイレなどを見ている可能性があります。日頃から社内を清潔に保ち、とくにトイレや手洗い場などの水回りの清潔感には気を配りましょう。
顧客とすれ違う際は明るくあいさつをするなど、基本的な部分も徹底させることで社員も顧客も気分よく商談を行えます。「また来たい」「ぜひここの商品を使用したい」と思わせるには、商品の魅力を伝える以外の面も重要です。アピールする商品によって、明るい雰囲気にするか落ち着いた雰囲気にするかを判断してください。
ショールームをより魅力的にする方法についてご紹介しました。服やインテリア、車、家具、各種設備などを展示して、より商品の魅力を伝えるために欠かせないショールームは、会社のイメージを左右する重要な場所です。商品を置く位置はもちろん、どのようにしたら魅力的に映るのかをきちんと考え、顧客にも社員にも満足してもらえるショールームを作ってください。