ショールームのデザイン施工を依頼する業者選びのコツとは?
自社商品の魅力を来場者に直接伝えることのできるショールームは、売上促進のためのプロモーション方法として非常に効果的です。ここではショールームを作る際に役立つ、ショールームのデザインにこだわるメリットと、デザインを考えるうえで意識するべき点、ショールームのデザイン施工を依頼する業者選びのコツをご紹介します。
ショールームのデザインにこだわるメリット
ショールームはデザインにこだわることで、ショールームの売上促進効果を最大限発揮できます。せっかくショールームを作っても、来場者がいなければ意味がありません。
まず「行ってみたい」と思わせる集客のためにデザインが重要になります。また、来場者が「ショールームに行った」ということを写真つきでSNSにあげてもらえるような空間デザインができれば、それを新たな集客につなげることもでき、費用対のよい宣伝効果を得ることができます。ショールームの設置がとくに適しているのは高額商品です。数十万円以上の商品を、実物を見ずに購入して後悔したくないという人がショールームを訪れます。
ショールームを訪れた人の「購入したい」というモチベーションを高めるためには、その商品を魅力的に見せる空間づくりが重要です。また、ショールームを訪れた人の滞在時間は空間デザイン次第で長くも短くもなります。飲食店などで回転率を高めたい場合はあえて座り心地の悪いイスを使用したりして、滞在時間が短くなる工夫をします。
ショールームの場合は長時間滞在してもらったほうがより商品のことをしっかり知ってもらうことができます。ショールームのデザインにこだわることは、来場者の滞在時間を長くするためにも重要と覚えておくといいでしょう。
ショールームのデザインを考える上で意識するべき点
ショールームのデザインを考える際、重要なのは展示する商品とターゲットです。展示する商品とターゲットによって、適したデザインは異なります。
たとえばアパレルメーカーのショールームの場合は、ファッションショーを開催することもあることを考慮してランウェイが設置できるよう縦長のスペースがある空間が適しています。ショールームはパーティやレセプションで使用することもあるので、そういった使用方法も念頭に汎用性の高い空間デザインにするといいでしょう。
ショールームに入ってからの動線も重要です。商品のラインナップを飽きずに見てもらえるよう、変化をつけつつ展示を行います。来場者が見やすく、手に取りやすいよう展示棚の高さにも気を配りましょう。
照明はショールームの印象を左右する重要なポイントです。オフィスのようにただ全体を明るくするのではなく、ダウンライトや間接照明をつかっておしゃれな空間を演出したり、新商品などにスポットライトをあてて目立たせたりといった使い方をするのが効果的です。
使用する家具は基本的には好みに差が出にくいシンプルなものがおすすめです。ターゲットの性別や嗜好、年収などによって、好まれる空間デザインは異なります。ターゲットの嗜好にあった空間デザインを意識するといいでしょう。
ショールームのデザイン施工を依頼する業者選びのコツ
ショールームのデザイン施工を依頼する業者は、企画・デザイン・設計・施工を一括して依頼できる業者がおすすめです。企画、設計、施工で外注先を分けると管理が煩雑になりますし、デザイン会社が施工を外注する場合などは中間マージンが発生する分割高になりますし、コミュニケーションがとりづらく指示がうまく現場に伝わらなかったり、動きが遅くなったりといった問題が発生しやすくなります。マーケティング調査や媒体を使ったプロモーション、運用やアフターメンテナンスもまとめて請け負ってくれる業者もあるので、なるべくまとめて依頼できる会社を選ぶのがおすすめです。
また、ショールームの施工はなるべくショールームデザインの実績が豊富な業者を選びましょう。よいショールームデザインの提案には商業内装の経験と知識が欠かせません。経験が豊富な業者であるほど提案できる表現手法が幅広く、施工トラブルなども事前に防止できます。
ショールームデザインを行っている業者はほとんどがホームページで実績を紹介しています。自社商品のイメージに合う実績のある会社に相談してみるのもよいでしょう。依頼の際は最初から一社と決めず、まずは複数の業者から提案を受けてみましょう。業者とのやり取りがスムーズにできるかどうかは、問い合わせからのレスポンスの早さなどである程度判断できるので、チェックしておくといいでしょう。
ショールームはデザイン次第で会社の売上を大きく伸ばすことができます。多くの人が訪れ、商品の購入モチベーションをあげることのできるショールームを作るためには、デザインが非常に重要な要素となります。ショールームデザインの実績が豊富な業者に依頼することで、ターゲットや商品に適したデザインを提案してもらえる可能性が上がります。複数業者を比較して、自社にあったデザイン施工業者を見つけてください。