季節を彩る商業施設のシーズンディスプレイを紹介
シーズンディスプレイという言葉を聞いたことがありますか?シーズンディスプレイとは、お店や施設を季節ごとに彩る飾りつけのことです。華やかな装飾を見ていると、よい気分になるという人も多いかと思います。今回は、シーズンディスプレイについて詳しく紹介し、効果や活用例を解説するのでぜひご覧ください。
シーズンディスプレイとは
シーズンディスプレイとは、さまざまな装飾品を使って空間をより魅力的に演出するサービスのことを指します。シーズンという名がついているとおり、主に季節に合った飾りつけをするのが一般的です。
春であれば桜やアートフラワー、夏はひまわりや花火、秋は紅葉やハロウィン、冬は雪やイルミネーション、クリスマスなど、その季節の到来を感じさせるような装飾を施します。
■ 種類は多種多様
シーズンディスプレイにはさまざまな種類があります。大型のパネルや看板に直接絵を描いたり飾りつけをしたりすれば、訪れる人の目を惹くことができるでしょう。壁面や床面にシートを張り付けて、そのシートに直接加工するという方法もあり、そうすると床にも広告やアートを施せるのでスペースが有効活用できるのです。
店や施設の雰囲気はそのままに、大きな展示物を1つだけ飾るということもできます。12月にクリスマスツリーを飾るなどが当てはまります。
シーズンディスプレイの効果
日本は世界中の国の中でもとくに四季がはっきりわかれているようです。昔から俳句や短歌を詠み、季節の訪れを感じ祝う文化が根付きました。シーズンディスプレイで少し早めに季節の飾りつけをすることで、「もうこんな季節になったのか」という気持ちを刺激し、早めに季節に合わせた準備をすることにもつながります。
■ 同じ場所でも新鮮な気持ちに
いつ見ても同じ光景が広がっていると、人間は飽きてしまいます。いつも買い物するスーパーでもそう感じる人は一定数いるので、商業施設やショッピングモールなどではなおさらその気持ちを強く感じる人もいるでしょう。
お店や施設は「また来たい」「魅力的だ」と思わせることがとても重要です。そのため、シーズンディスプレイによって変化をもたらし、新鮮な気持ちを刺激してください。
■ 情報を発信する場にもなる
シーズンディスプレイはただ空間を魅力的に演出するだけのものではありません。たとえば、シーズンディスプレイに情報を追加することで訪れた人々に今何を売り出しているか、施設でどのようなイベントや催事が行われているかをアピールできます。
一目を惹く場所にシーズンディスプレイを設置し、そのときの目玉商品やセール情報を一緒に載せて購買意欲をそそります。人の心を躍らせるような季節の飾りつけで気分を上げ、そこに商品を魅力的に掲載することで「この商品を買おう」という気持ちを湧き立たせ、実際に足を運ばせるのです。
ただチラシやポスター、看板に文字で情報を書くだけでは、広告に気付いてもらえない、または読んでもらえないかもしれません。そこで、目立つ場所に一緒に情報を載せて一押しの情報を発信します。
シーズンディスプレイの活用例
シーズンディスプレイは、商業施設を飾る以外にもさまざまな場面で使われています。オフィスのロビーやエントランスを飾り付ければ、いつも出勤している職場が魅力的に映るという効果が期待できるでしょう。
出勤するときのちょっとした楽しみとして飾りつけを行い、社員のモチベーションアップに役立ててください。また、社員だけでなく得意先の顧客や商品を仕入れてくれる業者にも、素敵な会社だと思わせることができます。
■ 季節・月ごとのイベントを見逃さない
1年は大きく分けると春夏秋冬の4つのシーズンにわかれますが、それぞれ月ごとに分ければもっと細かいイベントがあり、それに合わせてシーズンディスプレイを施すことでより季節感を演出できます。
とくに、年末年始はクリスマスから新年までの期間が短いため、クリスマスが終わった当日にお正月を意識させるディスプレイに素早く飾り付ける必要があるようです。12月26日になってもクリスマスの飾りをしていると、「旬ではない」と思われてしまうかもしれません。このように、季節に合わせて飾り付けるだけでなく、イベントやシーズンに合わない飾りをいつまでも置かないことも重要です。
また、6~8月にかけては梅雨、七夕、お盆、夏といったシーズンの移り変わりはあるものの、クリスマスやハロウィン、バレンタインといった明確なイベントはありません。その間にもシーズンディスプレイをどのように工夫するかで、他の施設と差別化を図ることにつながります。
季節を彩るシーズンディスプレイについて紹介しました。施設そのものはもちろん、季節のイベントをより魅力的に演出するうえでシーズンディスプレイは欠かせない存在です。飾り付ける方法もたくさんあり、多様なニーズに応えるものが揃っています。見た人はもちろん、飾りつける側も気分が高まるようなものを考え、効果的に活用してください。