リアル接点が大事な時代だからこそ、エントランス・ロビーを改装しよう
近年、コロナ禍でリアルな接点が減っています。しかし、だからこそリアルでの接点となるオフィスのエントランス・ロビーは大切な場所といえます。企業の第一印象を決定づける場所でもあるエントランスを、社員にも来客者にも魅力的な場所に改装するために「オフィス設計を考える上で大切にしたいこと」をお伝えします。
エントランス・ロビーは企業の顔
オフィスのエントランス・ロビーは、企業を訪れる人がまず初めに見る場所になるため、企業の顔であるといえます。人においても「第一印象が大切だ」といわれますが、それはもちろん企業にとっても同じです。ですので、来客者がよい印象を持ってもらえるようなエントランス・ロビーのデザインを考える必要があります。
エントランスは、デザインによって、「クライアントとの関係性をよくする」「コミュニケーションを活性化する」といった効果を発揮します。
なぜなら、来客者はまずエントランス・ロビーから「社内のイメージや雰囲気」を感じるので、その影響が会話などの中に現れるからです。もし、エントランス・ロビーの時点で会社に悪い印象を持たれてしまうと、それを後から覆すのはとても大変です。よい第一印象につながり、来客者とよい関係を築くことができるようなエントランス・ロビーの設計やレイアウト方法について、以下でお伝えいたします。
エントランス・ロビーに置くとよいものは?
エントランス・ロビーは、「企業の第一印象を与える場」であるとともに「お客さんを案内する場」「企業PRをする場」という側面もあります。
まず「お客さんを案内する場」としてのエントランス・ロビーに置くとよいものからご説明いたします。
1つ目は「サイン」です。会社の社名やロゴを設置しておくことで、わかりやすさや個性につながり、自社のイメージを強く持ってもらうことにもつながります。
2つ目は「呼び出しアイテム」です。電話、ベル、iPadなど、執務室の内戦につながる内線機器を備えておくことで、お客さんに訪問してもらったときに長く待たせることなく案内できます。
3つ目の置くとよいものは「照明」です。間接照明などで、他エリアとエントランス・ロビーを視覚的に分けておくと、来客者がどこで待てばよいかわかりやすいですし、印象的な空間を作り出すこともできます。
4つ目は「グリーン」です。植物などの緑があると、やわらかな雰囲気を演出できます。グリーンはリラックス効果もあるといわれているので、グリーンを置くことで緊張を和らげた状態で商談を行うことができるかもしれません。
次に「企業PRをする場」としてのエントランス・ロビーに置くとよいものについてお伝えします。
それは「モニター」です。企業の取り組みやビジョンをモニターで流しておくことで、来客者に自社の製品や考えについてあらかじめ知ってもらうことができます。また、生産業者であれば、自社製品をディスプレイすることも企業PRのために効果的でしょう。実際に商品をみてもらうことで、具体的な商談にもつながりやすくなることが考えられます。
設計・レイアウトを考えるうえで大切にしたいこと
「設計・レイアウトを考えるうえで大切にしたいこと」は、主に3つあります。
「素材選び」「色選び」「デザイン決め」です。それぞれについてご説明いたします。
まず「素材選び」についてです。オフィス設計で使われる主な素材には、アルミ・スチール・ガラス・木材・石材などがあります。それぞれの素材の特性を理解し素材を選ぶことで、エントランス・ロビーをシャープな印象にもソフトな印象にもできます。あなたの会社がどういった印象をアピールしたいのかに合わせて、素材を選定していくことをおすすめします。
次に「色選び」です。「暖色」「寒色」という言葉があるように、人は色からさまざまなイメージを感じ取ります。色の選び方は、「コーポレートカラー(会社のメインの色)を活かす」「柔らかな空間を演出するために暖色や淡い色を使う」「原色でビビットな空間を演出し、相手の印象に残す」など、さまざまなものがあります。
最後に、3つの中でもっとも複雑な「デザイン決め」です。デザインを考える時には、オフィスを毎日使う社員や大切な来客者に何を伝えたいかを中心において考える必要があります。
基本的には、社風や事業内容をデザインに反映させることが多いです。「会社のロゴを活かす」「事業内容を象徴するようなデザインを取り入れる」「グリーンで落ち着いた雰囲気を演出する」など、さまざまなデザインの方法があります。エントランス・ロビーの改装を考える際には、以上の3つに注意することをぜひおすすめします。
雰囲気を肌で感じてもらおう
ここまでお伝えしてきたように、エントランス・ロビーはとても多彩なアレンジが可能です。ぜひ、それぞれの素材や色、事業内容などを考慮し、自社のアイデンティティを肌で感じてもらえるようなエントランス・ロビーのデザインを構想していただけたらと思います。
また、実際のデザインを参考にしてみたい場合には、オフィス作りの施工をしている業者に訪れることで実際の施工例を見てみることができます。実際のデザインを参考にしながら、業者と相談し、社員にも来客者にもよい印象を与えるエントランス・ロビーのデザインを考え、改装を進めてみてはいかがでしょうか。
ここまで、「企業の顔であるエントランス・ロビー」「エントランス・ロビーに置くとよいもの」「設計・レイアウトを考えるうえで大切にしたいこと」などについてお伝えいたしました。来客者の第一印象を決めるエントランス・ロビーこそ、自社のことがよりよく伝わる空間にしたいもの。あなたがエントランスの改装を考える際に、この記事の情報を参考にしていただければ幸いです。