工場見学施設を作り、社会貢献をしながらブランドイメージをあげよう

公開日:2021/12/15   最終更新日:2023/01/06


休日や夏休みの予定として、「工場見学」が挙げられることも多くなってきました。工場見学は、参加者にとって楽しいのはもちろん、企業側にとっても「ブランドイメージの向上」などのさまざまなメリットがあります。この記事では「工場見学が企業にとってどんな意味を持つか」ということを主にお伝えいたします。

工場見学をしてもらう意味とは

まず、「工場見学をしてもらう意味」は何が挙げられるでしょうか。主に以下の5つの意義が挙げられます。

まず1つ目の意義として挙げられるのは「企業の認知度が上がる」ということです。広告などとは違い、工場見学では「一度来てもらうだけで企業の名前を覚えてもらえる」という大きなメリットがあります。

そして2つ目の意義は「企業のファンを増やせる」ということです。工場は、普段は中に入って見ることはできないものです。それゆえ、工場見学で工場の中を見学させてもらった企業に対する印象はより強くなります。工場見学を案内する係の人の印象がよければ、さらにその企業に対して好印象を持つ可能性が高まるでしょう。そして、企業のファンになってもらえれば、商品を積極的に買ってもらえ、子どもであれば将来働いてみたいと思ってくれるかもしれません。

次に、3つ目の意義は「企業のこだわりを伝えることができる」という点です。工場見学では、その企業の商品の細かい部分まで説明できるので、他社との違いやその企業独自のこだわりなどをアピールできます。そうすることで他社との差別化をはかることができ、参加者が商品を購入する動機になることが考えられます。

4つ目の意義は「安全性を伝えることができる」点です。とくに、食品などは安全性が重視されます。最近は、冷凍食品の異物混入や原料偽装などのニュースがあったからこそ、安全性への関心はより高まっています。そこで、清潔にしている実際の生産現場を見てもらうことで安心感につながり、購買意欲にもつながることが考えられます。

最後の意義は「社員のモチベーションを上げられる」ことです。見学者に見られている意識が持てることで、作業に集中して取り組もうという意欲につながります。また、家族に工場見学に来てもらえれば、家族に普段働いている姿を見せることもできます。

以上のように、工場見学にはいくつもの意義があります。

地域交流・治安維持に一役買うことも

「工場が住んでいる場所の近くにある」ということは、近隣住民にとっては騒音問題などが気になるものです。しかし、企業が工場見学を開催し、地域に対してオープンな姿勢を示していれば、近隣住民としては安心感につながります。

また、工場見学を通じて、近隣住民との間の交流もできますし、交流を通じて円満な関係性を築くことにもつながります。工場は地域にあるものなので、近隣住民との関わりは欠かせません。

「工場見学」を行うことは、地域の交流や治安の維持にも、よい影響を与えるものなのです。

子どもたちの社会科見学・職場体験の場に

「工場見学」は子どもたちにとっては社会科見学・職場体験の場としても機能します。工場の仕事は、「夏は暑い」「休みが少ない」などのマイナスイメージがあるためか、就職希望者が少なく、人手不足に悩まされている工場は少なくありません。

しかし、工場見学で子どもたちに、実際に働く人の様子や生産ラインを間近で見てもらうことで、その企業のモノづくりに興味を持ってもらうことができます。工場見学の中で職場体験もしてもらえば、工場見学をしてくれた子どもたちの中から「将来ここで働いてみたい」と思う子も出てくるかもしれません。

もちろん、それは直近の採用にはつながりませんが、工場見学を継続して続けていくことで、入社希望者を徐々に増やしていくことが期待できます。こういった理由からも工場見学は企業にとって重要なものであるということができるでしょう。

ブランドイメージをUPしよう

最後の章では「工場見学を通じてブランドイメージをアップする方法」を5つお伝えいたします。

1つは「工場内を清潔に保つこと」です。通路や作業スペースの掃除を徹底し、清潔な場所で生産していることを知ってもらうことで、ブランドイメージの向上につながります。

2つ目は「工場をデザイン性ある外観にすること」です。工場の外観は、見学者の、その企業への第一印象となります。可能であれば色やデザインにこだわった外観にすると、とくに子どもたちには印象に残るでしょう。

3つ目は「社員の接客対応をよくすること」です。工場見学の案内係はもちろん、現場の社員にも見学者にあいさつなどをしてもらうことで、見学者に好印象を持ってもらうことができるでしょう。

4つ目の方法は「試飲・試食の提供」です。食品や飲料品の生産工場であれば試飲・試食を提供することをおすすめします。参加者にとっては1番の楽しみということもできるのではないでしょうか。できたてを食べられるのが嬉しいのはもちろん、美味しいと感じてもらえれば購買意欲にもつながります。

最後の、5つ目のブランドイメージをアップする方法は「お土産のプレゼントを用意すること」です。会社の商品や、社名の入った文房具、クリアファイルなどを配ることで、参加者にとっては工場見学の思い出になりますし、企業にとっては企業のことを思い出してもらえるアイテムとなります。

これらの方法を用いることで、企業の認知度、ブランドイメージをアップさせていくことができるでしょう。

 

ここまで、「工場見学をしてもらう意味」「工場見学の地域に及ぼす効果」「ブランドイメージをアップさせる方法」などをお伝えしてきました。「工場見学」には、お客さんに喜んでもらうだけではなく、地域住民との交流や企業の認知度をアップすることなど、さまざまなメリットがあります。ぜひ、工場見学を行ってみて、消費者や近隣住民とのつながりを作ってみてはいかがでしょうか。

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