店舗の内装工事はいくらかかる?物件の種類ごとに解説

公開日:2023/08/15   最終更新日:2023/05/25

独立して飲食店などの開業を目指している人は多いのではないでしょうか。しかし、開業するにあたって、店舗の内装工事は必ずしなければなりませんが、どのくらいの費用がかかるかわからないということもあるでしょう。そこで今回は、居抜き物件とスケルトン物件の坪単価の違いや内装工事の単価、内装のデザイン会社選びを解説します。

居抜き物件とスケルトン物件で坪単価はどれだけ変わる?

同じ内装工事でも居抜き物件とスケルトン物件では、坪単価にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、居抜き物件とスケルトン物件の坪単価の違いを解説します。

居抜き物件の場合

居抜き物件とは、前にその物件を利用していたテナントの内装やキッチン、空調、照明などの設備がそのまま残されている物件のことです。基本的に残された内装や設備は利用できるため、内装工事費用の目安は坪単価25~45万円程度です。

居抜き物件は内装費用が抑えられるほかに、内装や設備がある程度利用できるため工事期間が短縮できるというメリットがあります。しかし、内装や設備が利用できる反面、デザインやレイアウトが自由にできないという点がデメリットといえます。

スケルトン物件の場合

スケルトン物件とは、床や壁、天井などが何もない状態の物件です。簡単にいえば、コンクリート打ちっぱなし状態の物件を指します。そのため、内装をすべて作り上げる必要があり、内装工事費用の目安は坪単価40~60万円程度です。居抜き物件に比べると内装工事費用は高額になります。

また、何もない状態から工事をするため、工事期間が長くなることもデメリットのひとつです。しかし、何もない状態から工事できるということは、デザインやレイアウトを自由にできるということなので、スケルトン物件の最大のメリットといえるでしょう。

工事の前に確認しておきたい内装工事の単価

内装工事の単価にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、工事の前に確認しておきたい内装工事の単価を解説します。

人工単価

人工単価とは、労働を行った際に支払う金額のことです。つまり、内装工事をする職人に支払う人件費になります。工事を行う人数によって1人であれば1人工、2人であれば2人工といった単位で用いられます。

実際に見積書や請求書にも、1人工や2人工と記載され、人工単価は1人工あたり平均で約2万円です。人工代は、工事を行う人数を減らせば抑えられますが、その分進捗状況が遅れ、工事期間が長引く可能性が高いです。工事期間が長引くとオープン予定日に間に合わないこともあるため注意しましょう。

フローリング単価

フローリング単価とは、フローリングの張替えや新たにフローリングを張る場合の金額のことです。フローリング単価は1平方メートルあたりの金額を指すことが多く、単価の相場は材料や工法によって違いがありますが、平均で1,000~1,500円程度でしょう。

注意点として、提示された見積書のフローリング単価に、フローリングに関する工事費用が含まれているかチェックすることが重要です。材料費だけで見積金額を出され、別途工事費用を請求されることもあるため、工事前に確認しましょう。

店舗の内装工事を依頼するときデザイン会社選び

店舗の内装工事をデザイン会社に依頼する際は、どのようなポイントでデザイン会社を選べばよいのでしょうか。ここでは、デザイン会社を選ぶポイントを解説します。

豊富な実績があるか

デザイン会社を選ぶ際は、豊富な実績があるか確認して選ぶとよいでしょう。豊富な実績があるデザイン会社は、オフィスデザインに関する蓄積された経験とノウハウがあるため、信頼性が高いです。

実績は、デザイン会社の公式ホームページから確認できます。ただし、実績が豊富でも自社の規模と合わず、予算オーバーとなる可能性があるため注意が必要です。

デザイン会社の得意分野が自社に合っているか

デザイン会社には経験と実績をもとにしたノウハウがあるため、各デザイン会社で得意分野に違いがあります。そのため、得意分野が自社に合っているデザイン会社を選びましょう。

得意分野を確認するには、デザイン会社の公式ホームページで公開している施工事例を見ることで、どういうデザインをしてどのような施工方法をしているのかわかります。

また、デザイン会社によっては、ブログでデザイン会社の強みや力を入れているポイントを掲載しているので、確認してみることもおすすめです。

レイアウトや内装を依頼できるか

店舗のデザインとレイアウトや内装を別々の会社に依頼すると、多くの打ち合わせが必要になり、ムダなコストが発生する可能性があります。

そのため、デザインだけでなく、レイアウトや内外装まで、幅広く業務を行っているデザイン会社を選ぶことも重要なポイントです。

まとめ

居抜き物件とスケルトン物件での坪単価の違いは、居抜き物件は基本的に残された内装や設備を利用できるため、坪単価25~45万円です。スケルトン物件は、内装をすべて作り上げる必要があるため、坪単価40~60万円となります。

内装工事の単価には、人工単価とフローリング単価があります。人工単価は内装工事をする職人の人件費で、平均1人工2万円です。フローリング単価はフローリングの張替えなどにかかる金額で、1平方メートルあたり平均で1,000~1,500円くらいです。

内装工事を依頼するデザイン会社の選び方は、豊富な実績があるか、デザイン会社の得意分野と自社が合っているか、レイアウトや内装を依頼できるかに注目して選ぶとよいでしょう。

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