製品はどう展示する?製品治具、製品什器を変えよう
製品を展示する際は、よりその製品が魅力的に映るために工夫を凝らすことが重要です。どんなに素敵な製品であっても、展示方法がマッチしていなければよさが伝わりません。製品を展示するからには、製品の魅力を最大限に引き出し、展示空間も華やかに彩る必要があります。今回は製品の展示方法について紹介します。
製品をもっと魅力的にする展示するには
展示会やショールームで製品を展示する際には、さまざまなことを考えなければいけません。製品を知ってもらうこと、製品のよさ・魅力を伝えること、顧客を獲得することなど、展示会を開く目的は人それぞれですが、なるべくならすべて叶えるような要素を盛り込みたいかと思います。
製品を魅力的に展示するうえで欠かせないポイントは、やはり人々の視覚にアピールすることです。広告によって展示品の魅力を伝え、まずは展示会へ足を運んでもらいましょう。
そして、展示会に訪れた人の気持ちを湧き立たせるような効果的な配置を考えます。一目見てどの製品をアピールしているかがわかるとより効果的です。製品の飾り方・飾る位置・配色などを意識して、統一感を持たせてください。
また、製品をたくさん並べたい気持ちはわかりますが、あまり視覚的な情報が多いと見た人が疲れてしまう可能性があります。スペースには充分にゆとりを持たせて、展示品を目立たせる方法をとりましょう。
■ 空間の演出も重視する
製品が1番目立つように飾ることはもちろんですが、空間全体の演出も大事です。照明や植物、家具などを上手に使って製品を引き立てるだけでなく、空間そのものをラグジュアリーなものにしましょう。展示会に訪れた人が特別で豪華な気分を味わえるように、無料パンフレットの配布や足を休めるスペースの設置など、サービスも充実させることをおすすめします。
製品治具・製品什器も意識してみよう
製品治具は「せいひんじぐ」と読み、加工される対象を固定してどのように加工すればよいか示してくれるものです。製品治具にしたがって作業を進めることで、作る製品の完成度を上げることにつながります。ガイドラインのような役割を果たしてくれるので、誰が作っても同様の品質を保てます。
基本的には工具のような見た目です。製品を魅力的に展示しようとしても、金属のパーツが見えると一気に現実感が生まれておしゃれな雰囲気を作りづらいという欠点があります。そこで、近年は製品治具も軽くてスタイリッシュなデザインのものが誕生しています。
また、商品の展示も多様性を極めているため、さまざまな展示に対応できるような加工が施されているものも多いです。より透明感の高い素材を採用して、展示物を見やすくすることも可能です。
■ 製品什器を工夫して他に差をつける
製品什器は「せいひんじゅうき」と読みます。日常的にあまり使われない単語なので耳慣れないという人もいるかと思いますが、什器とはもともと仏教に由来する単語であり、お寺で使われる器具や日用品、生活用品、家具などを指します。
展示会における製品什器とは、製品をより魅力的に飾るディスプレイに使われる商品のことです。簡易的なものだと直線的なテーブルやハンガーラックなどがあります。
製品什器のバリエーションも現在とても豊富になっていて、ガラスのショーケースがついているものや高さの違う棚がついたものなど、さまざまな展示目的に対応できるようなアイテムが揃っています。専門の会社も増えており、製品什器のレンタルはもちろん展示方法のアドバイスをしてくれるところもあるので、効果的な展示方法がわからない場合はぜひ利用してみてください。
動線など全体のレイアウトも意識しよう
展示会は製品を魅力的に飾ることが大切だということはお伝えしました。しかし、製品のことばかりを考えて、顧客や訪れた人々が動きにくいレイアウトになっていては、見づらいと判断されてしまうかもしれません。
製品を見て回るのにたくさん歩く必要があったり、展示物が多い場所と少ない場所に極端な差があったりすると、展示会・ショールーム全体の完成度が低くなってしまう可能性があります。製品1つ1つのことだけでなく全体のレイアウトを意識して、図面で見たときも魅力的に映ることを心がけましょう。
そのためには、展示会を作るチームだけでなく多くの人々の意見を取り入れ、老若男女問わず多くの人にとって魅力的な空間になるよう尽力してください。
展示会やショールームにおいて、製品をどのように展示すればいいのかについて紹介しました。製品1つ1つが魅力的に映るような配置はもちろん、展示しているアイテムも洗練されたものであることが重要です。製品以外の部分にも気を配り、そのほかにも訪れた人々の見やすさ、動きやすさを重視した空間づくりをすることで、商品の訴求力を高めることができます。今回紹介したポイントを押さえて、魅力的な展示会にしましょう。