ショールームが持つ役割とは?自社の価値や魅力を引き出す場所作りを!

公開日:2021/11/01   最終更新日:2023/01/06


自社の製品のよさを実際に体感してもらえる場、ショールーム。とはいえ一言にショールームといってもその形態はさまざまです。とくにコロナ禍以降ショールームはよくも悪くも抜本的な見直しを求められ、ますますその企業の特色が出る場となりました。今回はショールームが持つ役割や作る際に意識するべきポイント、業者選びについて解説します。

ショールームが持つ役割とは?

そもそもショールームにはどんな役割があるのでしょうか?ここではショールームの意義について詳しく説明します。

実際に商品を体感してもらえる

どんな商品でも、実際に実物に手で触れたり、体感したりすることには大きな意義があります。百聞は一見にしかずといいますが、企業側にとっても購入する側にとっても、その商品のよさをダイレクトに感じることのできる場がショールームです。

いくつかの選択肢で悩んでいる場合に、最後にはショールームで見て決めようという人も多いでしょうし、「これにしよう」と決めてはいたものの実際にショールームで見て別の商品に変更するという人もいるでしょう。それだけショールームには多くの情報が詰まっています。

直接説明を受けられる

多くのショールームでは案内係のスタッフがそれぞれの顧客を担当し、ショールームの概要や商品の詳細について説明します。企業側にとっては商品やブランドを売り込めるチャンスでもあり、購入する側にとってはカタログだけでは得られない情報を入手できたり、わからないことを直接聞いたりできる場にもなるため、双方に大きなメリットがあるようです。

商談できる場でもある

ショールームで実際に商品を見たあと、そのまま商談スペースで商談に入るという場合も多くあります。ショールームを見て購買欲が増しているうちに商談できるのは企業側にとって大変有利なことで、購入する側にとっても値引き交渉ができるため、ショールーム後の商談はスピーディーな取引のためには欠かせません。

企業全体のイメージアップ

ショールームは、商品だけではなくその企業自体を表現する場でもあります。空間すべてを使って企業理念などを顧客に伝えることができるため、企業全体のイメージアップにもつながります。

また、ショールームがある場所によっては通る人に企業名やブランド名を売り込める場にもなるようです。ショールームを構えるということは、そこに企業の大きな看板があるのと同じような意味合いを持っているのです。今まで興味がなかった人にも「あそこにショールームがある企業だな」と認識されることになり、宣伝効果も見込めます。

ショールームを作る上で意識するべきポイント

では、ショールームを作る上で意識するべきポイントはどういったところなのでしょうか?

全体の雰囲気が商品や企業イメージに合っているか

まず大前提として、ショールーム全体の雰囲気は売りたい商品や企業のイメージにぴったりとマッチしている必要があります。高級なものを高所得層に売りたい場合はラグジュアリーな空間に、ファミリー向けの商品や住宅などを売りたい場合は親しみやすくあたたかみのある空間にするなど、どういったものをどういった客層に売りたいのかを明確にし、ターゲットを絞ることが重要です。

前述しましたがショールームは企業の看板のようなものです。来店する人たちに商品や企業のイメージをダイレクトに伝える場として機能していなければいけません。

コロナ対策がされているか

コロナ禍以降、ソーシャルディスタンスを保つことやマスクの着用、手指の消毒など、さまざまなことが徹底されてきました。ショールームも例外ではなく、人が訪問する場所であるという以上、万全の対策をとっている必要があります。屋内ということもあり、やはり換気は重要で、一箇所に人が集まらないようにするために順路や商談スペースなども工夫が求められます。

また、滞在時間自体を短くするため、限られた時間内にどれだけ濃い内容で顧客にアピールできるかという点も重要になってくるでしょう。立地やアクセスもコロナ禍以前とはニーズが違ってきています。コロナ禍の情勢にどれだけ順応できるかは今後のショールーム運営を左右する重要事項です。

ショールームを作る際は業者選びにも注意しよう!

最後に、実際にショールームを作る際の業者選びについての注意点を解説します。

デザインから施工まで同じ業者で対応可能か

業者によっては、別の会社にデザインや設計を依頼し、施工のみ行うというところもあります。しかし、これでは依頼する側は複数の業者とやりとりをしなければならないうえ、情報の行き違いも懸念されるようです。コストもかさむので、できればデザイン、設計、施工までを一貫して対応してくれる業者が望ましいところです。

商業用の内装に精通しているか

ショールームはもちろん商業用の施設です。そのため、その業者が商業用の内装を得意としているか、実際に商業用の案件を請け負ったことがあるかどうかは必ず確認するべきポイントでしょう。

まとめ

近年はデジタルショールームなども活用され始めていますが、やはり顧客が直接自分でショールームに赴いて商品を手に取って見られるということは、さまざまな面でメリットがあります。また、ショールームを作る際には業者選びにも注意が必要です。いかに企業や商品を生かす場を作り出すことができるか、ショールーム作りに精通した業者を選ぶことが大切です。

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