来場者に喜ばれるショールームとは
単にショールームを作っても、来場者を満足させるのは困難です。しかし、ショールームでしかできないことを詰め込むと、来場者に喜ばれます。そして、さらに大切な要素を詰め込むとより効果的です。来場者に喜ばれるショールーム作りのコツを紹介するので、試してみてください。
ショールームでできることを考えよう
ショールームでできることは「体験」です。そして、業種によって異なる体験を提供できます。いくつか例を出すので、確認してみましょう。
■ コンロのショールームの場合は料理教室を作る
新しいコンロを使って、料理を作る体験ができる機会は来場者にとって大変貴重です。したがって、新しいコンロのショールームを展開している場合は料理教室を開くことで、安全性、利便性、使用感などを実際に体験して伝えられます。
ガスコンロとITクッキングヒーターの使い方と、完成した料理の味の違いなどが体験できるとより一層充実した時間を作れます。また、説明を聞くだけではなく、新機能が搭載されたコンロに触れたい人は多くいるので、一定の需要に対して供給ができるでしょう。
■ 家具のショールームはコーディネートを紹介してイメージをしやすくする
引っ越しや新築にあたって新しい家具を購入したい人や、既存のインテリアに合う商品を探している人に向けてコーディネートを紹介すれば、来場者は部屋のイメージがしやすくなります。
色合いや感触なども確かめられる機会であるため、人気商品やおすすめ商品をコーディネートに入れたり、新商品を実際に使ってみてもらったりすれば、来場者に喜んでもらえます。
■ ショールーム全体を案内するガイドツアーも効果的
初めて来場された人に向けて、ショールーム全体を案内するガイドツアーを用意するのも効果的です。ガイドが解説しながらショールームを回って行けるツアープランを作れば、来場者が安心してショールーム全体を見渡せます。ガイドツアーを作る場合は、予約制にしたり、所要時間を明記したりすると、円滑にツアーを実施できます。
清潔感は大切に!
ショールームを展開する際は、清潔感を大切にしましょう。たとえば、住宅に関するショールームの場合、機能性や見た目を改善したくてリフォームやリノベーションを検討する人が大多数です。
そして、実際にショールームに足を運んだときにショールームに清潔感がないと、「現状とあまり変わらない」と思われてしまうでしょう。何かを現状から変えたいと考えている人がショールームへ赴くので、清潔感は必ず維持して来場者を歓迎しなければなりません。
■ 清潔感を維持しないと顧客が離れる原因になる
清潔感を維持することは、顧客をリピーターにできるチャンスにもなります。「キレイなショールームだったから新商品が発表されたときにもう一度行きたい」と考える来場者もいるので、清潔感は大切にしましょう。反対に清潔感がないと、リピーターを逃してしまう要因になります。
「わかりやすく」を意識しよう
ショールームを展開する上では「わかりやすさ」も重要です。わかりやすさと一口にいってもさまざまであるため、何をわかりやすくするのかを意識しましょう。例を紹介します。
■ 価格を「わかりやすく」する
まずは、価格を「わかりやすくする」です。単に「お手頃価格」と記載して価格を提示するだけでは、実際にどれくらいお手頃なのかがわかりません。たとえば、割引サービスを提供しているのであれば「○○円が△△円に」「期間限定で〇〇円」などと、割引されていると明記しましょう。
■ 比較結果を「わかりやすく」する
企業がプッシュしたい情報を強調させる方法はさまざまですが、瞬間的にわかるものの代表は比較です。従来の商品との比較、他社との比較などをわかりやすくすれば「何が優れているのか」がわかります。
とくに、専門知識が絡むような商品の比較の場合は、誰でもわかるように、例えを入れたり、噛み砕いた表現をしたりして、わかりやすくする必要があります。
■ わかりやすく説明できる人も必要
実際に目で見て手で触って商品を体験していても、来場者は一人ひとり違う疑問を抱いているようです。商品のすべてを文章や画像で表現するのは困難であるため、時には話をして疑問を解消する必要があります。したがって、来場者に対してわかりやすく説明できる人が必要です。
来場者が商品を自由に選べるようにサポートしながら、商品の詳細をわかりやすく説明できれば、理想的なショールームが完成します。
来場者に喜ばれるショールームを作る方法を紹介しました。ショールームでしかできないことを考え、清潔感をキープし「わかりやすく」しましょう。
規模が大きい場合はガイドツアーを用意するのが有効ですが、小規模の場合はその限りではありません。展開するショールームの規模に合わせて、ショールームでしかできないことを提供して、来場者に喜ばれるショールームを作ってみてください。