エントランスのショールーム化とは?効果や役割を理解しよう
オフィスのエントランスは、来客を出迎える重要なスペースです。しかし、最近では、来訪者を迎えるスペースとしてだけでなく、企業戦略の一つとしてショールーム化するケースが増えています。そこで今回は、エントランスのショールーム化とは何か、期待できる効果や注意点などを解説します。
エントランスのショールーム化とは?
「入口」という意味を持つエントランスは、一般的な企業では来客をお出迎えするスペースとして活用されています。受付があるシンプルな空間をイメージする方が多いでしょう。
しかし最近では、エントランスを受け付けスペースとしてだけでなく、ショールームとして活用するケースも増えており、これをエントランスのショールーム化と言います。
自社の商品を展示し、来客が直接触れたり、見たりできるスペースとすることで、空間を有効活用できます。
エントランスのショールーム化することの効果
オフィスのエントランスをショールーム化することは、ビジネスにおいて重要な戦略の一つとなっています。というのも、エントランスをショールーム化することで、企業ブランディングや他企業との差別化、顧客からの信頼を得やすいなど、さまざまな効果が期待できるからです。
まず、ショールーム化されたエントランスは、企業ブランディングにおいてプラスの効果を期待できます。エントランスは、文字通り企業の「顔」となるスペースであり、エントランスをどのような空間にするかによって企業イメージが左右されるといっても過言ではありません。ここに商品を展示することで、訪問者に企業のコンセプトや価値観などを直感的に伝えることができ、企業ブランディングを作るのに役立つのです。
次に、他社との差別化が図れるという効果も期待できます。多くの企業が似たようなサービスや商品を展開しており、最終的に価格勝負になるケースも少なくありません。しかし、ショールームで商品やサービスの良さを感じてもらえれば、他社とどのような違いがあるのかを知ってもらえて、独自性を示せます。
そのほか、顧客からの信頼を得やすくなることもショールーム化の魅力です。ショールーム化されたエントランスでは、商品やサービスが直接見られるため、顧客は実際の品質や機能を自分の目で確認できます。インターネットが盛んな時代になっていますが、やはり実物を見なければ信頼できない要素も多いでしょう。
しかし、ショールームがあれば、実物を直接見せて、触れてもらえるため、クライアントからの信頼を得やすくなります。このように、オフィスのエントランスをショールーム化することは、企業のブランディングを強化したり、他社との差別化を図れたりするほか、顧客との信頼関係を築くのに役立つ可能性があります。
エントランスをショールーム化する際の注意点
オフィスのエントランスのショールーム化するのは、さまざまな効果が期待できる反面、注意点もあります。
まず、オフィスのエントランスをショールームとして活用する場合、デザインと機能性のバランスを考慮することがポイントです。ショールーム化する際、商品やサービスをよく見せるために、デザイン性を重視して設計しがちです。しかし、エントランスとショールームの両方の機能を兼ね備えている空間であることを意識し、来訪者が展示品を自然に見て回れるようスムーズな動線であることと、スムーズに受付できることの両方を実現しておく必要があります。
また、従業員や緊急時の避難経路も考慮に入れ、安全かつ効率的な動線を確保することが重要です。次に、受付の位置についてです。エントランスは、来訪者が最初に入るポイントであり、ショールーム化されたエントランスにおいてもその役割は変わりません。そのため、受付は、初めてオフィスに来る方でも簡単に見つけられる位置に設置することが重要です。
ショールームを優先してしまうと、来訪者は迷うことになり、ストレスとなる可能性があるので注意しましょう。
最後に、セキュリティ対策についても考えておくことがポイントです。ショールーム化されたエントランスは魅力的ですが、それと同時にセキュリティのリスクも高まります。とくに近年では、エントランスに配置する人員を削減しようとする動きがあり、自動受付システムを導入している企業も多いでしょう。
シンプルな受付だけのスペースなら、人員を置かなくても問題ないですが、エントランス機能を持たせるときは、配慮が必要となります。たとえば、展示品の保護や不正アクセスの防止を考慮して、十分なセキュリティ対策を行うようにしましょう。
まとめ
オフィスのエントランスは、来客を迎えるスペースですが、最近ではショールーム機能を持たせるケースが増加しています。ショールーム化することにより、企業のブランディングに役立ったり、顧客から信頼を得やすくなったりする効果が期待できます。ただし、一つの空間に受付とショールームという2つの機能を持たせる分、動線を慎重に考える必要があったり、セキュリティ対策が求められたりする注意点もあります。メリットや注意点を理解したうえで、企業に合うエントランスを完成させましょう。