今や見るだけじゃない!日々進化しているショールーム
ショールームといえば、車やシステムキッチンを展示する場所をイメージしますね。しかし、今やショールームの楽しみ方は見るだけはありません。お出かけスポットのように人が集まるショールームもあるのです。人気の秘密はいったい何でしょうか。この記事では、日々進化しているショールームの最新事情について解説します。
スタジオ機能を持たせればリアルとオンライン同時に発信可能!
ショールームにスタジオ機能を持たせ、情報発信しているケースもあります。今までの常識をくつがえすショールームです。
■ ショールームから情報発信
大型展示場での展示会の機会が減り、思うように商談ができないという悩みを持っている企業も多いはずです。そんなとき、ショールームにスタジオ機能を備えることで、リモートで製品をデモンストレーションできます。リアルとオンラインで、同時に発信可能なのです。
遠方の顧客にも新製品をアピールでき、リモート商談にも対応できます。それだけでなく、新製品の社内研修などにも利用できます。SNSも活用すれば、より積極的なプロモーションが展開できるでしょう。
■ 簡易的な工事
大規模な改修工事は不要です。ショールーム内に配信スタジオを設け、可動型パーテーション、演台、照明器具、映像音響機材などを導入します。
1日中楽しめて、おいしい食事もとれるショールームもある
最近では、美味しい食事が楽しめるショールームもあります。カップルやファミリーで訪れて、1日中楽しめるスポットになっているのです。
■ 体験も可能
キッチン機器のショールームでの料理体験は、以前からおなじみですね。今では、実際に服を脱いで、お風呂の中でミストサウナ体験ができるショールームもあります。タオルなども完備しているので、スパ感覚で気軽に利用できます。また、宿泊体験できる住宅メーカーもあるうえ、ゲーム体験が楽しめるショールームもあるようです。
体験することで商品のよさを実感でき、実際に自宅で使うときのシーンが思い浮かびます。商品やブランドに親近感が生まれるうえ、「欲しい」という購買意欲をかき立てられます。
■ 食事も可能
ショールームの上のフロアに、カフェスペースを設けている場合もあるようです。疲れたらお茶を飲んで休憩したり、お腹が空いたら食事をしたりできます。顧客だけでなく、だれでもいつでも利用でき、テイクアウトまで対応しているのも驚きです。
バリスタによるこだわりのコーヒーなど、メニューも本格的です。美味しいと評判になり、カフェを目当てに訪れる人も多くいます。
■ お出かけスポットとしても
今やショールームはお出かけスポットにもなっています。とくに子ども連れは、親がスタッフの説明を聞きながら品定めしている間に、子どもが飽きてグズグズしがちです。そんなとき、楽しい体験スペースやカフェスペースがあれば、気分転換できます。
親にとっては、商品を見る以外のサービスがあるショールームはかなり助かります。なかなか遠出も難しいですが、近場で楽しく休日を過ごせるショールームは貴重な存在です。天候を気にする必要もなく、気軽に遊び行けるのが今どきのショールームです。
完全予約制のプライベートショールームもある
最近では、完全予約制のプライベートショールームも人気を集めています。いったいどんな空間なのでしょうか。
■ プライベートショールームとは
長く使う商品を購入するときは、ゆっくり吟味して購入したいものです。そんな要望から生まれたのが、プライベートショールームです。海外プランドのベビーカーなどを扱うお店などで導入されています。
購入者にとっては、実際に商品を手に取り、じっくり選べるメリットがあります。プライベート空間なので、子連れでも人目を気にせず過ごせるうえ、少しVIP気分も味わえるでしょう。完全予約制なので、電話やメールなどで事前予約し、当日見たい商品を伝えておきます。
■ 多様化するニーズに対応
働き方も多様化し、急速に変わりつつある世の中では、手軽さ、楽しさ、きめ細かさなど、消費者が求めるサービスはますます多様化しています。おうち時間が長くなったことで、「ちょっといいものが欲しい」と願う人も増えました。
値段が高い買い物をするときは、誰でも失敗したくないものです。そんなとき、商品をじっくり検討できるプライベートショールームはニーズに応えてくれる存在です。このように、今は多様化するニーズに応じて、新しいショールームを作ることが可能なのです。
日々進化しているショールームについて解説しました。ショールームにスタジオ機能をプラスすることで、より能動的なプロモーションが可能となり、ビジネスの幅も広がります。新しい消費者を取り込み、ブランドの認知度を上げるためにもショールームは重要な存在です。消費者の多様なニーズに応えるため、ショールームも新しく生まれ変わっています。新しいカタチのショールームに、今後も注目が集まりそうです。