企業の顔を彩るエントランスの家具の選び方
来客が最初に目にする「エントランス」は、その企業の第一印象が決まるといえるほど重要なスペースです。単なる受付スペースとしてではなく、おもてなしのスペースとしてよい印象を与えたいでしょう。この記事では、よりよいエントランスにするための家具選びのポイントやエントランスにあると役立つアイテムについても紹介します。
カウンターの選び方
エントランスの受付に欠かせないアイテムのひとつに、カウンターがあります。カウンターといっても、天板がシェルフで支えられているものや、ガラスの天板が使われているものなど、種類はさまざまです。
仕切りという意味でも活用されており、サービスをする側と受ける側を分けるために置かれることが多い家具です。受付用のカウンターには、立ったまま接客をするハイカウンターと、座って接客するローカウンターがあります。
見た目の美しさや清潔感はもちろんですが、来訪者が利用しやすいデザインやレイアウトを考えるのが、カウンター選びのポイントのひとつです。
ハイカウンターの場合
まず、ハイカウンターは多くの来客の対応を短時間におこなうのに適しており、天板の高さはだいたい1000mm前後。ストレートとコーナー用を組み合わせることでL字型のレイアウトにすることも可能です。
ショップや飲食店などの会計をおこなうカウンターの場合には、レジカウンターを組み合わせたレイアウトがおすすめです。また、事務所や店舗の新規オープンや改装をおこなうのであれば特注対応の造作カウンターもおすすめです。
特注であればデザインの自由度も高いため理想の空間に近づけることもできますし、サイズもジャストなものをレイアウトできるので機能的かつ印象的なエントランスを演出することができるでしょう。
ローカウンターの場合
ローカウンターは時間をかけてゆっくり接客をおこなうのに適しており、天板の高さはデスクと同等の700mm程度が一般的です。ハイカウンターと組み合わせてL字型にすることで省スペースで受付の効率化を実現します。
受付に時間がかかる場合や内容に応じて使い分けできるほか、お年寄りや車椅子の利用者の応対にも適しています。
ソファ・テーブルの選び方
受付以外にも待ち時間を過ごしたり商談や面談、資料の閲覧や休憩など幅広い用途で利用される空間であることから、ソファやテーブルなども設置することをおすすめします。待ち時間や休憩時間などをゆったりと過ごせるよう、スペースに余裕があるエントランスであればファブリックソファとカフェテーブルの組み合わせでくつろげる空間を演出するとよいでしょう。
くつろいで過ごせるように配慮することによって待ち時間を感じさせない効果が期待できます。過ごしやすく落ち着いた印象を与えるには2人用や1人用のスクエアソファとセンターテーブルを組み合わせるのもおすすめです。
横並びの席とサイドテーブルの組み合わせなど目的やスペースの使い方に応じてレイアウトしましょう。対面席であればちょっとした商談や面談にも使えます。
もしエントランスが狭い/広い場合は?
エントランススペースが狭い場合には、背もたれのないキューブ型ソファとサイドテーブルの組み合わせがおすすめです。軽くて手軽に移動もできますし、見た目もスッキリ見えます。
逆に広いスペースであればカフェテーブルと呼ばれる円形天板の丸テーブルにチェアをランダムに配置することでカフェのような雰囲気を演出できるレイアウトがおすすめ。長時間の商談や面談もゆったりとした空間でおこなうことができます。
エントランスで役立つその他のアイテム
印象のよいエントランスにするには雰囲気づくりも重要ですが、来訪者が有意義に時間を過ごせるような工夫も大切です。カウンターやソファ・テーブル以外にも商品のカタログやパンフレットを飾っておけるカタログスタンドやマガジンラックがあるといいでしょう。
企業のPRとしても使えますし、待ち時間を退屈させないためにもおすすめです。
シューズ・スリッパ関連用品
靴を履き替える必要があるタイプのエントランスにはシューズラックやスリッパラックが欠かせません。シューズラックには脱ぎっぱなしを防ぐことで清潔感を演出してくれる効果が期待できます。スリッパラックはスリッパが綺麗に整頓されるとともに使いやすさの面でも効果的です。
消毒液置き
さらに、手指の消毒が習慣となった今では消毒液置きもあると安心してゆったりと過ごすことができるでしょう。主張の激しすぎないコンパクトなものをさりげなく設置しておくのがポイントです。
まとめ
企業の「顔」であるエントランスは、来訪者によい印象を与えることができれば企業のイメージアップにつながる可能性があります。逆に印象の悪いエントランスは企業のイメージダウンにつながることも。
魅力的なエントランスは来訪者によい印象を与えるだけでなく従業員のモチベーションをアップさせる効果も期待できます。エントランスの空間を作る際には家具の選び方ももちろん大切ですが、動線の確保や利便性も重視しながら企業の個性もアピールできるとよいでしょう。
どのようなエントランスにしたいかをよく考え、企業のサービスに合う家具や便利なアイテムを揃えてみてはいかがでしょうか。